コンクール本番直前!舞台袖の過ごし方
本番直前の舞台袖、死ぬほど緊張しますよね(笑)
1年の中でもあれだけ緊張する瞬間ってそうそうないと思います。
舞台袖でやることと言えばただ一つです。
少しでも練習してきたもののの質を落とさずに演奏できるようにコンディションを整えることです。
●舞台袖の気の持ち方
「舞台袖でコンディションて・・・もう10分後には演奏してますし・・・。コンディションも糞もないでしょうに」と思うでしょう。
それもそうなんですけど、冒頭で「質を落とさずに」と言ったのはその辺も考慮しておりまして、舞台袖まで来ると「よりいい演奏をしよう!」よりも「今できる一番いい演奏をしよう!」の方がいいと思います。
ちょっと似てますが、前者は練習してきたものを更に超えて演奏しようという気概、後者は今できるもので一番の演奏をしようという気概、ですね。
要するに変に力むと良くない、ということです。
この辺を理解した上で、じゃあ舞台袖の12分間は何をするの?って話ですが・・・
●舞台袖で出来ること
まずは私の体験談から・・・。
今まで何度か、本番中に緊張で口の中がカラカラになるということがありました。そういう時は唇の潤いが全くなくて、とっても楽器が吹きにくく、普段の練習とは程遠い状態でした。
これがコンクールで起きたらヤバイ!ということで、(本当はダメなんですが)舞台袖には紙パックのお茶を持っていったことがありましたね。正確には打楽器運搬要員の子に持っててもらいました。
それで舞台袖で水分を補給して、本番に臨んだこともありましたが、体験談から言うとそういう対策に関係なく緊張が演奏に響くときは響くでしょうし、大丈夫なときは大丈夫だと思います。
ここから一般論です。舞台袖で出来ることは限られてますから、
①体を伸ばす
②楽器を守る
③テンポの把握
くらいでしょうか。
①体を伸ばす
ほぼ100%緊張していますから、まずは楽器をおいて伸びをしましょうか。軽く体操するのもいいかもしれませんね。
もちろん、音を立ててはいけません。今まさに前の団体が演奏をしているわけですから、耳を傾けつつ自分の体をほぐしてやりましょう。
②楽器を守る
舞台袖で地べたに楽器を置く方もいると思うんですが、当然誰かがうっかり蹴っちゃうというリスクがあるんですよね。誰かに持っててもらうのがいいですが、とにかく舞台袖では楽器を守るということも意識しておきましょう。
私、過去にコンクールの本番前に地べたに置いておいたトランペットをうっかり蹴られてマッピが抜けなくなったって人を見ましたから。
自分自身は完璧でも楽器の状態がおかしかったら意味ないですからね。
言ってみれば楽器と奏者はニコイチの状態です。
③テンポの把握
電子メトロって確か、音にあわせて点灯するやつがあったと思います。音を消して点灯する光だけをみて、課題曲のテンポを頭に叩き込んでおく、というのもアリですね。
マーチであれ、なんであれ、テンポをしっかり把握しておくのは指揮者だけの仕事ではありません。実際に演奏が始まれば、指揮に合わせるのみですが、おおよそのテンポはしっかりと心に持っておきましょう。
●おわりに
ほとんどの人が年に1度だけの舞台ですから、悔いなく終えれるようにしたいですね。
舞台袖で聴く前の団体の演奏はやたらうまく聴こえる、という人もいるかもしれません。
でも大丈夫です。今までやってきたことを本番でもやるだけなので、変に気張らないで、落ち着いて、冷静になれば心配ありません。
リラックスしたい方はこちら↓