万年銅賞から抜け出す方法

万年銅賞から抜け出す方法

※当記事はコンクール下位大会の話であることを前提としています。


万年銅賞から抜け出す方法、ということでどうして毎年銅賞をとってしまうのか、その原因をハッキリした上で対策をご紹介します。

最初に断っておきますと銅賞をとっちゃうのは悪いことではありません。上手な団体があれば下手な団体もあるものですし、コンクール自体なが~い人生のほんの一瞬の出来事ですので、不本意な結果で終わるのも仕方ないでしょう。

ただ、ひとつだけ言えるのはお客さんは上手な演奏を聴きたいということです。

これを考えるとやっぱり上手な演奏を目指したいですね。あなたが頑張ることでたくさんの人が幸せな12分間を送れます

・・・と前置きはこの辺にしておきましょう。

私も中学の頃は銅賞と銀賞の間をウロウロしてるバンドでした(´・ω・`)。

●万年銅賞の原因

あるゆることに共通する話ですが、なにか問題を解決するにあたってまず最初にすることは原因の究明です。


各バンドさまざまな原因や理由があると思いますが、一番の原因は


演奏に対する思い入れのなさではないでしょうか。

その背景には楽器の状態が悪いだとか指導者の力不足とか部員にやる気がないなどもあるでしょう。
ですので、大きくは本人たちのやる気/知識不足というところに集約されると思います。
ただ、これは仕方ないとも思うんですよ。

話が変わりますが、私一時英会話の勉強をしてました。でも長続きしませんでした。それはなぜかというと頑張らなくても特に困らないからなんです。やったことで手に入る喜びもありますが、それよりも目の前の勉強のストレスが上回っちゃったんですね。手に入る成果や評価は大きなものでないと思います。そしてコンクールの場合、それは満たされているでしょう。

金賞や代表をとるということは、コンサートのお客さんが増える、学校のウリになる、内申書にかける、関係者みんな大喜び楽器のスキルも向上してる、といったメリットがたくさんあります。これらが得られることです。

金賞を獲ったことで得られるこれらやその過程にある喜びや楽しさが見えないといけないです。別に銅賞を獲ったところで人生に悪影響もないですから、やっぱり頑張るには何か強力な動機やリーダーシップをとる人物(指導者)がほしいですね。


というわけで長くなりましたが、銅賞を獲ってしまうのは当事者たちのやる気/知識不足と定義します。(環境が整ってないってのももちろんありますがね( ;∀;))
逆に言うとこれらをカバーしていけば銅賞からは抜けられるはず!

お客さんは上手で楽しい演奏を聴きに来ていますから、これからの対策を知っていい演奏を目指しましょう。

●結果を変える方法

結果を変えるには当然今までと同じ方法ではいけません。

酷なようではありますが、最終的には自分たちで考えないといけません。今の段階では「もっとこうした方がいい」「ああした方がいい」というのがありますが、いろいろやりつくした後は自分たちで試行錯誤して最適な練習法を見出しましょう

ですが、今はまだそこに至っていませんから、当サイト含めネット上に転がってるいろんな練習法を参考にいい演奏を目指してください。

では、何をすればいいの?というところで 二つ、アドバイスをします。

①銀賞、金賞をとっている学校に見学に行く

②練習改革!


変えようと思えば行動は欠かせませんね!

①銀賞・金賞をとっている学校を見学に行く

自分たちでどうすればいいのか分からないときは分かっている人に聞きに行く・見に行くのが一番です。個人で行くのも構いませんが、合同練習という名目で部員全員で行く方がいいです。一部の人間だけ他校との差に気付くより、みんなが肌で感じ取った方が変わりやすいですからね。

顧問の先生にアポとってもらいましょう。
顧問の先生はアポとりましょう。
年に何度か合同練習・合同演奏会をするような関係のバンドがあるのが理想的なのですが・・・なかなか難しいでしょうかね(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

②練習改革!

二つ目は練習改革です。ちょっとカッコいい響きですね(笑)

今現在どんな練習をしているかは分かりませんが、自分たちの想像を超えるような練習メニューを考えてみましょう。「こんなのあり得ないよ~」「体もたないよ~」というような練習を案外万年金賞バンドは平気でやっていたりします。

単純にしんどいとかではなくて、練習ごとの目的を理解して設定するように心がけてください。

練習時間についても考えてみましょう。短い時間を効率のいい練習法で濃く過ごすのも大事ですが、長時間集中する練習もやはり必要です。環境等によって限度があるとは思いますが、できる限り練習時間を伸ばしてみましょう。



コンクール前だけ厳しい練習をしてもあまり意味はありません。普段からの積み重ねです。

コンクールの練習法ですが、課題曲・自由曲ともにしっかりと曲を理解することが重要です。指導者によるところも大きいですが、課題曲ならフルスコアを買うなどして、自ら曲を理解するよう、努めましょう。

●指導者の問題

生徒は指導者(顧問)のことを信じていますから、万年銅賞の原因が指導者にあっても気付きにくいものです。吹奏楽に関わる大人は一生懸命練習する中高生が大好きですから、機会、縁があれば(縁がなくてもつくって)外部の人間に指導者のやり方を見てもらいましょう。

禁断の練習法(試行錯誤の重要性)の記事にもありますが、間違ったやり方をしていても外部から指摘してもらわなければ気付かないこともあります

●使用楽器について

万年銅賞のようなバンドはどうしてもお金をまわしてもらいにくいでしょうから、楽器の状態も最悪ということがあり得ます

悪いものはすべて修理に出す、あるいは新しく購入するということは金銭的に不可能だとは思いますが、一度楽器の状態も見直してみましょう。

個人でいい楽器を持っているけど、もう使っていないという人から借りるというのもひとつの手です。個人でMY楽器を持っていながら、高校卒業後やらなくなる人はままいるようです。

●おわりに

毎年銅賞で悔しい思いをしている人は一度いろんなことを疑ってみましょう。上記で上げたような、現在の練習メニューや練習時間指導者楽器の状態などいろんなことを一度見直してみましょう。


実は銅賞から抜け出すのは簡単です。今の状態がかなり酷いわけですから、然るべき努力をすれば必ず結果はついてきます。


私は賞に執着しない一生懸命な演奏も素敵だと思いますが、万年銅賞から抜け出したいと思っておられましたら、参考にしてみてください。

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