コンクール本番前、チューニング室での過ごし方
コンクールが近づくと、曲の完成度ばかりに気持ちが集中しがちですが、いかにして、今できる一番いい演奏を本番でやるか?というところも非常に重要です。
各団体、本番までにはチューニング室や小ホール等で、音出しをできる機会が何度かあります。だいたい15分刻みくらいでプログラムが進行してたかと思いますが、一分一秒も無駄にしたくないですよね。
というわけで、本番までの楽器が吹けるわずかな時間をどう過ごすか、綴ります。マル秘情報もありますよ!
●あらかじめ決めておくだけ
はい、え~・・・冒頭ではあたかも絶対的な正解がある!みたいなふりをしましたが、当然そういうものはなくてですね、本番前日かそれまでに、ちゃんと決めておくだけです。
基本的には、
部屋に入る
↓
各自音出し&チューニング
↓
みんなでチューニングとかいつもやってる基礎メニューやったり
↓
曲の気になるところをさらう
↓
時間がきちゃって係員に呼ばれる
・・・という感じかと思います。この内容をあらかじめ、決めておきましょう。顧問の先生が一人で決めっちゃっても、みんなで決めてもいいと思いますが、どう決まってもみんなでその情報は共有しておきましょう。
次は注意点。
●注意点
あらかじめ何をするか、というのを決めておくのは大切ですが、時間いっぱいに詰め込みすぎないことですね。
コンクール本番前はみなさん緊張していますし、最悪楽器の調子がおかしくなって予定通りにいかない・・・なんてこともあります。
ですので、少し雑談も挟みながらこなせるくらいのメニューを用意しておくのがいいです。
ですから、「え~、課題曲は冒頭と、Jは絶対にやって、あとはそのとき気になる部分があったらやるとしよう。自由曲も冒頭と、H、最後の部分もさらうとして、あとは時間があればそのとき気になる場所をやろうか」くらいでいいです。
あれもやってこれもやって・・・と、予定に入れすぎて、「おいおい!時間足りんかったやないかい!」なるとなんかモヤモヤしたまま本番を迎えることになってしまいますから、余裕をもってできるようにしましょう。
チューニングを終えたり、軽く曲をさらったあとに、指揮者の先生がちょっと和むような話をしてくれて、リラックスできる・・・みたいなのがいいですね。
次、マル秘情報。
●マル秘情報!
やっぱりどうしたって緊張はしてしまいますよね。本番前は。嫌というほど分かります(;´Д`)
そこでですね、一気にその緊張を吹っ飛ばす術をお教えします。これは2004年の笑ってこらえて吹奏楽特集で千葉県の習志野高校がやっているのが放送されましたから、知っている・やっている団体もあるかとは思いますが、ご紹介しますね。
それはズバリ・・・
全く関係ない曲を
最後に吹いておく
です。
解説しますと、次の移動でいよいよ舞台袖、ここで本番前の音出しは最後、もう移動の時間も迫ってる、というときに舞台で演奏する曲とはまっっっっったく関係ない曲を吹くんですね。確か当時の習志野高校はサンバ系の曲を吹いてたと思いますが、普段から吹き慣れててノリノリの明るいリズムの曲を最後に吹いて本番に臨みます。もちろん暗譜していて楽器さえあればいつでもどこでも吹ける曲がいいです。
「これまで何百時間も練習してきてもうすぐ本番、もしもミスをしようものならこれまでの努力が水の泡になってしまう・・・なんとしてでも練習の成果を出し切らないと・・・ヽ(´Д`;)ノ」、と自分を奮い立たせるのもいいですが、やはりそれだとどちらかというと、体も心も強ばってしまいます。いらぬ力が入る原因になります。
ですから、舞台でやるのとは全く違う、なんならコンクールのことなんか忘れてしまうくらいリラックスできる曲をドカン!と吹いちゃうんです。
これをもっていい気持ちで、舞台袖に向かえます。舞台袖に行けばまた自然と緊張してきちゃいますから、これでいいんです。
●おわりに
コンクール、いいですね。
どんな練習をしてきたのかって、なんとな~~~~~くですが、舞台でされる演奏から透けて見えてきます。
いい気持ちで演奏できるよう、取り入れてみてください!