司会が早く終わってしまったら・・・?
演奏会・コンサートにおいて生徒が司会をする場合、原稿を用意してその文章通りに司会するところが多いと思います。リハーサルもしますから、だいたい問題なくプログラムは進むのですが、まれに本番に限って次の準備に時間がかかってしまったり、思わぬハプニングが起こったりすることがありますよね。
ポジション(演奏する席)が変わるだけならまずないですが、次もしくは前がポップスものでダンスの着替えに思いのほか時間がかかるということがたまにあります。
そういうときに、司会が終わって次の曲に行きたいのに、演奏の準備が整っていない・・・あぁどうしよう!ということが起こります。
こういう事態が起きたことをあらかじめ想定しておかないとパニックになります。
そういう事態が起こることも想定しておきましょう。
●どうやって間をつなぐか!?
司会が終わったのに次の曲を演奏する準備が整っていない!間をつなぐのはマイクをもっている司会者の役目。でもどうしたら!?
・・・そんなときの対処法があります。
お客さんからすると中高生の演奏会・コンサートの楽しみは若い子の頑張っている姿が見られる、というところにもあります。プロじゃないですから、演奏を提供するだけじゃなく、若さや元気を分けるというのもいいものです。
そこでですね、次の準備が整うまでの間、部員が特技を披露するんです。
司会の人がやってもいいですし、司会の人が席に座っている部員を引っ張り出してくるのもアリです。
●例
例えば
はい、リハーサルではここで司会が終わって次の曲に行ける予定だったのですが、どうやら準備に手間取っているようです。そこでですね、せっかく時間が余っていますのでクラリネットのクラ田君に特技を披露してもらいたいと思います。なんと彼、小数点以下100桁まで言えるんです。はい、クラ田君出てきてください。ではやってもらいましょう
とかテキトーにしゃべって間をつなぎましょう。
なにもしないで戸惑うよりはずっとマシです。次の曲の解説をより詳しくできるのならそれもアリですが、演奏者のパーソナリティを持ってくるというのもなかなか面白いです。
特技は大抵のひとに「すごい!」と思ってもらえるものなら何でもいいです。ジャグリングできますとか、●●のモノマネできますとかなぞかけ得意です等。本当になんでもアリ。でも滑ってしまうと演奏会自体のテンポも悪くなってしまいますので、その辺は特技のクオリティを把握しておきましょう。
ここまで言っておいてなんですが無理矢理やることはないですよ。曲の紹介を続けられるならそれでもいいですし、もっと他の適した方法があるならそれで結構です。でも個人的にはそうやって空いてしまった時間で特技を披露してくれるのはなかなか嬉しいです。
●おわりに
演奏会・コンサートでお客さんに満足して帰ってもらうには綿密な計画や準備が重要です。少しアバウトな感じでなんとか乗り切る、というのも私個人としてはすきなのですが、いつなにが起こるか分かりませんから、引き出しはたくさん用意しておきましょう。
自分の特技で大勢のお客さんが笑顔になるのは快感です。もし機会があったら試してみてください。
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