「そんなんじゃ社会で生きていけないぞ」は嘘

「そんなんじゃ社会で生きていけないぞ」は嘘

あいうえお

たぶん他の記事でも書きましたが、当サイトの最も読まれているページは吹奏楽部を辞めたい人へ(思考整理編)です。ダントツで読まれています。

この手の記事が多く読まれている現状というのは特に悲観的になることでもなく、ごくごく自然なことです。というのも、人がネットを利用する理由というのは大きく二つに分けられ、①暇つぶし②悩みを解決したい、しかないので、たまたま②のニーズに対応する記事が多く読まれている、という現実があるだけです。

辞めたい人向けの記事が多く読まれているからといって、吹奏楽に勤しむ中高生の多くが苦しんでいるということは決してなく、「吹奏楽部 辞めたい」と当サイトに訪れる人数をはるか上回る人が吹奏楽を楽しんでいます。


・・・と、前置きはこの辺にしておいて、やはりこんなサイトを運営するような私の立場からすると、あまり悩んで欲しくはないんですね。もちろん、悩む中で人間的な成長や気づきがありますから、そういうことを「悪」とするわけではないですが、少しでも心を軽くして欲しい、という気持ちです。

「吹奏楽部を辞めたい!」と思い立ち、いろんな人に相談する中で、こんなアドバイスをする人もいるでしょう。

「学校のクラブも続かないようじゃ、社会に出てから生きていけないぞ」


捉え方は様々ですが、中高生、つまり思春期というお年頃はとにかく社会を知りません。決して悪いことではなく知る環境に身を置かれたことがないわけですから、当然です。幼児の頃は中学校が、高校がどんなところなのか知りませんでしたし、それと同じ理屈です。

で、それをいいことに大人は言うわけです。「そんなんじゃこれから厳しいぞ」と。


ただまぁ考えて欲しいですが、中学高校時代を帰宅部(無所属)として過ごした人も、途中で退部や転部をした人も世間にはたくさんいます。

逆を言うと、中学高校と立派にクラブを続けても今をフリーターとして過ごしている人もいます。
※決してフリーターが悪いわけではありません。


なにが言いたいかと申しますと、いろいろ悩むと周りの人間、特に自分より人生経験の長い大人の意見には左右されてしまうかもしれませんが、案外都合のいいアドバイスしかしてくれなかったり、テキトーな事を言われる可能性もあるわけです。


別にクラブなんてやめても生きていけます。ぜんっぜん問題ないです。


こうやって言っちゃうと、「あれ?この人辞めることを推奨してるの?」なんて思われちゃいそうですが、決してそんなことはありません。

ただ、2012年の12月には大阪の高校で、バスケ部員が体罰の末に自殺される事件も起きましたし、なんといいますか・・・・「好きだからやっている」「自発的にやっている」という感じが薄いな、という思いが私にはありますので、「これ以上無理」と判断できるようであればすっぱりやめてしまうのもアリだと思います。


まぁ学校の場合、クラブをやめてもおそらく部員と顔を合わせる機会はあるでしょうから、その辺の気まずさは大丈夫なのか?という点も天秤にかけないといけないでしょうけれど、冷静に落ち着いて、考えていただきたいところです。


時間が解決してくれるということもありますし、冷静になって、手を抜きながら考えられるといいですね。

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