吹奏楽部を辞めたい人へ(思考整理編)

吹奏楽部を辞めたい人へ(思考整理編)

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     吹奏楽部を辞めたい理由別対処法

吹奏楽部に限りませんが、クラブ活動を続けていく中で人間関係がしんどくなったり活動そのものに楽しみを見いだせなくなったりすると、「・・・やめたいな。」という思いがよぎることがあると思います。「勉強との両立が・・・!」という理由もありますね。


クラブを辞めたい状態で続けても当然楽しめませんし、苦しいものです。


立ち直って「頑張るぞ!」となればいいですが、なにか辞めたい理由があってそれがどうにも解決しないとなると、「もう・・・辞めるしかないな・・・」となってしまいます。


辞めるのも勇気の要ることですから、他の部員には迷惑がかかるかもしれませんが、慎重にじっくり考えねばなりません。


クラブを辞めたくて悩んでいる人に読んでいただけたらと思います。


では、記事に入っていきましょう。

●まずは辞めたい理由を知る

円満に活動できていたのに辞めたくなったとしたらそれは必ず理由があります。深刻な問題からささいなものまでいろんな理由が考えられますよね。


まずはその辞めたくなった原因を知りましょう。おそらく、「辞めたいな」と思い始めた時点でその理由は自分の中で明確にあるとは思いますが、もしも「いまいちハッキリしないな・・・↓」ということがあったら理由を知ることに努めてください。


でもどうしたら・・・?という人には以下の2つのやり方がオススメです。


①人に話す

②紙に書きだす


二つとも思いを吐き出すという共通点があります。


①人に話す、の方は親や親友、顧問の先生などがいいでしょう。いわゆる相談ですね。これにはひとつ注意点があります。クラブを辞めるか否かのどちらかを強く進めてくる人には相談しないことです。


辞めたい理由をハッキリさせたいときにこのような人に話すと、どちらかを強く推してきますから、想いを整理することの邪魔になりかねません。予め「考えを整理したいだけだから、なにも言わずに聞いてね」とか言っておきましょう。相談するなら女性がいいです。例外もありますが、男性はすぐに解決策を言いたがりますから。

"人に話せた時点で半分は解決したようなもの"と言われることもあるくらいですから、誰かに相談するというのは大変有効です。


②紙に書きだす、はひとりで出来る方法です。これはカウンセリングでも勧められることがあるんですが、何も考えずに浮かんでくる思いをひたすら紙に書き続けてください。ノートでもなんでもいいです。

自分では思ってもみなかった真の理由が明らかになるかもしれません。誰もいない静かな環境でやってみてください。

●解決策を考えるか否かを考える

辞めたい理由が明らかになったら次は解決策を考えてください・・・と言いたいところですが、そんな簡単な問題じゃないんですよね。私も中高時代に辞めていく人を何人も見てきました。


どうやら、「やめよっかな・・・」と思い、ひたむきにクラブ活動を頑張る姿勢が崩れ始めたころから「解決策があろうがなかろうがもう辞めたいんだ!」という気持ちになっている人もいるように見受けられました。


だってですね、「本当はクラブを続けたいんだ!どうにかして続けたいんだ!」という思いがあるなら、なんとかもがいて解決の糸口を見つけてまた円満に活動できるように努力するはずなんです。


それがなぜだか「もういいや・・・」となってしまっている人もいました。

ですから私の感じ方としましては本当にクラブを続けたいかどうかの答えは既に心の深い部分に持ってるな、という感じです。


いろんな人間がいますから、クラブを辞めた後の生活やそのメリット・デメリットを考えて考えてした結果、解決策を探しに出る人もいます。まぁ自身の思った通りに行動するのが正解です。誰に強制されることもなく。

●解決策を考える場合

クラブを続けていくために、解決策を探すとなったらその起きてる問題を深く見ていきましょう。

いろんな問題が考えられますね。



勉強との両立ができなくて続けられそうにない

②みんなの技術についていけなくて辛い

いじめられている

顧問の先生と考えが合わない

⑤親が辞めろと言ってる

⑥他に入りたいクラブがある

⑦身体の都合で続けられそうにない

⑧部費が払えない



・・・こんなとこでしょうか。ひとつずつみていきましょう。

①勉強との両立ができなくて続けられそうにない

これは中高生にとってはかなり深刻な問題ですね。文武両道なんて言葉があるように学業とクラブ活動を両立させることは大切です。


学業との両立については出来れば個人ではなく、クラブを挙げて考えていきたいですね。なぜなら学業が大切じゃない人なんていませんから。大切と感じてない人や勉強嫌いの人はもちろんたくさんいますが、ながーい目で見たとき、本人が重要と感じてなくても後で後悔しないために勉強にも力を注げる環境・体制は整えておくべきです。


勉強との両立についても読んでみてください

②みんなの技術についていけなくて辛い

これは「辛い」のなかにどんな思いがあるか、ですね。だって技術がついていけないなんて練習すれば即解決ですから。もちろん時間がかかりますが、一生懸命地道に頑張れば必ず実ります。


上達も時間のかかる人とそうでない人がいますが、自分に合った練習法を見つけるまでの時間とかそもそもその楽器に適しているか否か、などいろんな問題が考えられます。でも時間をかけてしっかり練習すれば少々練習法がずれていても絶対実ります。


自分の「辛い」を分析してみてください。

「私はみんなより下手だからみんな私のこと迷惑と思ってるんじゃないかな・・・」

とか

「私でいっつもチューニング止まるからいない方がマシかな・・・」

とか

「楽器吹くの…楽しくないな↓↓」

など、辛い気持ちの中身を把握してみましょう。

そして、上記のような「周りから必要とされていないんじゃないか?」という疑問にたどり着いたら勇気がいりますが、直接聞いてみましょっか。

案外、「いっつも残って練習してるの知ってるよ。誰にでも調子のいい時と悪い時があるから、気にしないで」とか言ってくれるかもしれません。

ハッキリと「そうだよ。あんたなんかいらないよ」なんて言われても辛いですから優しい人に聴いてみましょう。


「楽器吹くの…楽しくないな↓↓」という場合はやはり練習あるのみですね。

③いじめられている

これは非常に非常に深刻な問題です。いじめというのはその後の人生にも心の癖や傾向としていじめられていたときの状態が影響しますから、簡単に解決策を示すことは出来ません。これこそさまざまなパターンが考えられますので、ここでは触れないでおきます。

④顧問の先生と考えが合わない

これの辛いところは、この理由だけだとしたら吹奏楽は嫌いになっていないんですよね。なのに辞めたいと・・・。


顧問の先生が独裁者タイプだとこうなるかもしれません。子どもの意見ってどうしても大人に対すると弱くなりますから、味方してくれる大人を後ろにつけましょう。他のクラブの先生でもいいですし、保護者もいいです。簡単なことじゃないですが顧問を変えてもらうなり、何か変化を起こせるとすごいですね。


でもあなたの主張が間違ってる!という場合は誰も味方になってくれませんから、自分の主張は正しいのか、しっかり考えてみてください。

⑤親が辞めろと言っている

いくら自分が「吹奏楽が好きなんだ!お父さんお母さんが何と言おうとクラブを続けるぞ!」と思っていてもやっぱり親の力って強大です。それでも続けたいなら説得するしかありません。

各家庭のことなんで私から言えることは限られていますが、まぁ戦ってみてください。

でも親の想いも理解してあげてくださいね。


「勉強がおろそかにならないか心配・・・」とか「帰りが遅くて心配・・・」などあなたを心配しているからこそということもあります。


どんな形に落ち着くにしてもお互いにしっかり意見をききあって答えを出せると素敵ですよね。

⑥他に入りたいクラブがある

これは結構ポジティブですね。吹奏楽に対する気持ちがどうなったかはおいておいて、ほかにやりたいことがある!という前向きな姿勢ですから。

だから吹奏楽部を辞めるのは結構だと思いますが、ひとつ考えてほしいことがあります。

それは残された部員のことですね。あなたが抜けた分の穴埋めをしないといけません。穴埋めのために誰かがパートを移ることになったりすると結構大変なんです。

あなたがどんな役割を背負ってたかにもよりますし、よかったら考えてみてください。

⑦身体の都合で続けられそうにない

これは仕方ないですね。でもでも!やめることはないと思います!仮に楽器が吹けないとしても活躍できるところはいくらでもあります。


コンサート前はホールの予約や受付の手配、舞台のセッティングなど、クラブ全体を補佐することができます。


コンクール・アンサンブル前なら演奏を聴いて指摘してあげるとかバスの手配などもできますね。こういう形でもあなたはクラブになくてはならない存在になれます。

⑧部費が払えない

これは顧問の先生に相談しましょう。

●おわりに

すべて見てきましたが、同じ悩みでもバンドによって解決策は違うこともあります。

クラブを辞めたくなったら、信頼できる人に相談してどうするかを考えてみてください。クラブ活動はいつも円満というわけにはいきませんから、辞めたくなる時がくるのも仕方のないことで、また当然でもあります。


少々辛い状況が続いてもとりあえず様子見という形で手を抜きながら続けるのもアリです。

あまり力み過ぎずにしんどくなったらすぐに手を抜く感じでうまいことやってみてください。そういえば楽器の方も上達してきたら手の抜きどころというのが分かってきますよね。最初から最後まで全力で吹かなくていいのと同じで入部から卒部までなんとかやり過ごせたらいいと思います。


もちろん辞めるのもアリです。あなたの自由です。


いろんな時期がありますが、納得のいくようにやってみてください。なにかひとつでも参考になりますように。

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