部員を増やしたい吹奏楽部へ その②

部員を増やしたい吹奏楽部へ その②

部員を増やしたい吹奏楽部へ その①では入部者をたくさん集めるにあたっての基本的な事項について説明しました。

その②ではさらに重要な話をしたいと思います。

●あなたの吹奏楽部にブランドを立ち上げよう

「ブランド」という言葉を真剣に説明すると少々長くなってしまうので、ここでは競合する他団体と明確な区別をつけ、圧倒的な価値を確立するためのシンボルとお考えください。

詳しく知りたい方は「ブランド」で検索してみてください

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私はブランドと聞くとエルメスやシャネル、トヨタ、資生堂のようなものをパッと思い浮かべますが、みなさんはいかがでしょうか。

それらのブランドはお客さんから圧倒的な信頼を得ていますよね。


「エルメスだからおしゃれに決まってる♪」

とか

「資生堂の化粧水はやっぱ他とは違うな~」


など、「●●だから安心」という信頼を勝ち得ています。だれに勝っているか?競合する他の企業です。カッコよく言うと同業他社です。


こういったことは中高生の吹奏楽部にも応用できるんですね。といっても、お客さんに売り出すものではありませんし、人も入れ替わりますから絶対的な価値をつけるのは難しいです。

難しいですが、可能です。これを簡単に説明いたしますと、つまり


「●●をやりたいから吹奏楽部に入りたい!」


というこの●●を独自に考え作るのです。


例えば、今は2012年の9月ですが、最近”笑ってコラえて”でマーチング特集をやってくれていますよね。


京都の橘高校の1年生がこんなことを言っていました。


「シングをやりたくて入部しました!」


これです。まさにこれなんです。テレビのおかげで京都橘高校がマーチングでシングシングシングを吹きながら踊るというのは一気に有名になったかと思いますが、こういった独自のブランドを立ち上げればいいのです。

●ひとつのブランドに固執しない

上記で説明したブランドは確かに大事ですが、それひとつだけに頼りすぎるのもよくありません。いくら安定したブランドをもっていても毎年一定数の新入部員が入ってくれるとは限らないですし、顧問の先生が異動するということもなきにしもあらずです。


ですから、「●●中学吹奏楽部あるいは●●高校吹奏楽部といえばこれ!」という全面に押し出せるものを持っておく一方で、サブ的なブランドも用意しておくんですね。

これならメインで出しているものがダメになっても安心ですから。


先ほどから挙げているブランドについて、上記では京都橘高校のシングシングシングを例に挙げましたが、こういうもの以外にもブランドになり得るものがあります。

例えば、「●●先生の指導の下で吹奏楽をしたい!」というのもひとつのブランドということになります。

●●先生が新たに新入部員を引き寄せたわけですからね。

他にも「あのサウンドを私も鳴らしたい!」という人がいたらそれはそれでひとつのブランドといえます。実は厳密に言いますと、どの吹奏楽部も既にひとつブランドを持っているんです。

それは「音」です。●●中学・●●高校にしか出せないサウンドというのがありますからね。

新入生のこれから吹奏楽をやるという人にはサウンドに魅かれて入部を決心することはあまりないかもしれませんが、サウンドについて追及していくと初心者でも分かるくらいの強烈な個性や特徴というものが皆で奏でる音に出てきます。

毎年コンクールで全国まで出てくるような団体はサウンドの個性もハッキリしていますね。。

このような圧倒的な技術で人を引きつけるのもいいですが、かなり時間のかかることですし、楽器や指導者という要素も絡んできて簡単にはいきません。


ですから、やはり強烈な企画をひとつ持っておくのがいいと思います。


ではどんなブランドを立ち上げようか・・・?以下よりアドバイスします。

●まずは他校のマネ!

「●●高校みたいな華やかなステージ私たちもしたいな~」と思っている人は全国にたくさんいることと思います。特に少人数で毎年コンクールは銅賞で終わるようなクラブは「でも私たちには無理だな・・・」とあきらめているのではないでしょうか。


確かにお客さんに感動してもらうにはそれなりの技術は必要になります。ただそれは、どんなバンドにも可能なことです。大変な道のりですが、不可能ということはありません。


「ブランドを立ち上げたいけど何をしたらいいか分からない」という時はまずは他校がどんなことをやっているのか見てみましょう。実際に見に行くのもいいですし、今は全国高等学校総合文化祭全日本高等学校選抜吹奏楽大会全日本高等学校吹奏楽大会in横浜のDVDも手に入るようですから、それらをみて練ってみるのもいいと思います。


いいのが見つかったら、自分たちにもできそうか考えてみて、可能なようなら挑戦してみてください。

丸パクリよりは少しアレンジしたり変えたりしたほうがいいと思います。

ひとつ注意ですが、お客さんに披露できるレベルまで仕上がらなかったときはやめてくださいね。お客さんに失礼ですし、中途半端なことを続けるとクセになってしまいますから。

歌謡曲の演奏を100倍楽しむ方法もオススメです。

●おわりに

ブランドブランドとうるさくエラそうに言ってきたわけですが、一言にまとめると、お客さんがたくさん来てくれるような素敵な舞台を目指して頑張ってください、ということです。

そういう努力が新入部員をたくさん獲得することに繋がりますので一生懸命、力を注いでいただけたらと思います。

そうして試行錯誤を重ね、努力の末に完成したステージを鑑賞できることは私にとっても大変幸せなことです。


頑張ってください。

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