訪問・依頼演奏全般に言える注意点

訪問・依頼演奏全般に言える注意点

全国ほとんどの吹奏楽部が、年に何度か地域にお出かけして演奏をする機会があると思います。

幼稚園や小学校、高齢者施設の他に地域のお祭りということもありますね。それらの依頼により、演奏の機会を頂けるのは大変幸せなことであります。


訪問演奏・依頼演奏といってもただ演奏だけして帰ってくるわけではありません。吹奏楽部のことをよく知ってもらう機会でもありますし、そういうときの態度や行動によって「次のコンサート行ってみようかな♪」と地域の方に思っていただけるかもしれません。


ですので、訪問先での態度や振る舞いにも注意が必要です。それらについて以下より綴ります。なにかひとつでも参考になりますように・・・。

●まずは時間厳守!

前振りが”訪問先での態度や振る舞い・・・”だったので、訪問先での行いについてのみ触れると思ったかもしれませんが、訪問先に行く前から気を引き締めていきましょう。

”家に着くまでが遠足”・・・ではありませんが、実際に訪問演奏している時間以外の前後の時間も気を引き締めていきましょう。

というわけで、まずは時間の厳守です。本番当日に部員の誰かが遅刻してしまうとそれだけでルーズな雰囲気が流れますし、テンションも下がってしまいますよね。


そういった微妙な変化というのは言葉の端々や振る舞いからなんとな~く訪問先の方々に伝わるものです。ですから、学校に集合する時点でテンションの下がることのないよう、しっかり時間には気を付けましょう。もし、遅刻するとしても必ず誰かに連絡しておきましょう。

私が高校の頃、本番当日に遅刻したせいで、その日の本番に出してもらえないという人がいました。そこまでする必要はないですが、それくらい時間はしっかりと守るべきものということです。

●訪問先の方への第一印象を最高のものに!

訪問先の方とはその日だけの付き合いですので、第一印象はとっても大切です。長い長~い付き合いになるのなら第一印象が悪くても挽回できますが、その日限りだと覆すのは困難です。

第一印象を最高のものにするためにやることといえば・・・?


そうです、あいさつです。


ベタですが、訪問先に到着してそこの方々と会ったらまずは大きな声でハッキリとあいさつをしましょう。笑顔も添えられたら言うことなしですね。


これをするだけで「●●中学・高校の吹奏楽部の子は元気だやな~」と思ってもらえます。職員の方や担当の方は忙しくてあいさつを返してもらえないということもあるかもしれませんが、周りの人はちゃんと見ています。元気なところをアピールしましょう。


実はこれの効果は第一印象バッチリ!・・・だけではないのです。これにより、演奏にも期待してもらえるのです。

初対面のイメージを大切にしましょうね。行ったときは「よろしくお願いします」帰りは「ありがとうございました」です。

●空き時間の使い方

人間だけ先に着いて楽器を乗せたトラックはまだ着いていないとか、訪問先の都合でどうしても空き時間が出来てしまう、ということもあるでしょう。

そういった時間の過ごし方も予めしっかり考えておきましょう。楽器を吹いてはいけない場合はダンスの練習司会の練習、なにもやることがない人は掃除をするといいです。

訪問先は演奏をするために行くわけですが、合宿などでもよく言われる「来た時よりも美しく」の精神でお掃除しちゃいましょう。

訪問先の方々に「指導が行き届いてるなぁ」とか「よくできた生徒さんだ」と思われること請け合いです。忘れ物がないか今一度チェックするのもいいですね。


それでもやることがない人は・・・


帰る準備をしましょう!


「やることがない奴は帰れ!」とか怒られることがありますが、そんなのとは全く違いますよ。

演奏終了後、パッと帰り支度ができるように荷物を整えておきましょうということです。

実際は楽器の運搬等の事情ですぐには帰れなくても、訪問先が小学校なら児童と遊んだり体育館でのんびり過ごすこともできると思います。


演奏が終わるまでは気を緩めずに過ごしてください。間違えても部員同士でぺちゃくちゃ喋るとかやめてくださいよ。お客さんのために時間を有効活用しましょう。


演奏終了後は訪問先の方々や子どもたちとたわむれるのもいいです。楽器の運搬等はしっかりしないといけませんが、やはりせっかくの出会いですからね、楽しく過ごしましょう。

●・・・とは言うものの

訪問先の方々とたわむれるのもいいですが、やることがなかったり余裕があるようでしたら、また掃除をしましょう。演奏をした舞台や客席は人が大勢集まった場所ですから、ホコリやゴミが舞いやすいです。


「立つ鳥跡を濁さず」って言いますもんね!

●おわりに

以上が訪問・依頼演奏全般に言える注意点です。

訪問先の方々はこちらが思ってる以上によく見ているものです。相手は大人ですから、少々は見て見ぬふりをしたり許したりしますが、どうせならキチキチっと動いて挨拶・返事もしっかりしてあっと言わせたいですよね。


冒頭でも述べましたように、こういうところでの振る舞いもコンサートの集客率に影響します。あまりギチギチに気張る必要はないですが、訪問先のことを考えて行動できるように心がけましょう。


なにかひとつでも参考になりますように。

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