効率的な楽器の練習法(基礎練習の重要性)

効率的な楽器の練習法(基礎練習の重要性)

中高生の皆さんは授業が終わると毎日数時間練習することと思いますが、どうせやるなら効率よくメニューをこなしたいですよね。


時間を上手に使うことで、勉強も部活も遊びも恋愛も楽しめたらとっても素敵なことだと思います。


効率的な練習法について解説します。

●効率的な練習法を知る前に

楽器を出したら、まずは基礎練習をして、それから曲の練習をするという人が多いと思います。


それは間違っていませんし、時間配分を上手にすることでこれだけでも十分効率的な練習になります。


しかし、私が思うに基礎練習をテキトーに終わらせてすぐに曲の練習に入っちゃうという人もたくさんいると思います。理由は簡単。基礎練習より曲練習の方が楽しいから。


たま~に「基礎練習楽しい!ロングトーン最高!」とかいう人がいますが、そういう人はもう効率良く上達していける境地に立っている人でしょうね。素晴らしいことです。




で、まず皆さんに伝えたいのは効率的な練習法を考える前に理解してほしい真実です。



それは全ての曲は


基礎練習の集合体である


ということ。



「言われなくても分かってるよ」という人も大勢いることと思いますが、まぁきいてください。

基礎練習を疎かにして曲練習ばかりをしていると、今やっている曲は上手に吹けるようになってもまた新しい楽譜をもらうと一から練習のし直しということになってしまいます。


いろんな曲をこなす中で身についてくる部分もありますから、厳密には違いますが誤解を恐れずに言うならそれで間違いありません。


基礎を疎かにして一曲吹けるようになってもその一曲分の技術しか身につかないんです。そんなことを繰り返してては長~い目でみたとき大変非効率的です。

●具体的には・・・?

ではどうすればいいかと申しますと、どんな曲にあたってもさらっと吹けるように基礎を充実させておくんです。


基礎という土台の上に曲(応用)がありますから、土台である基礎がふにゃふにゃのヨレヨレでは曲がしっかりと吹けないんです。



ですから、基礎練習にたくさんの時間を割きましょう。個人練習の時間が2時間あったら1時間45分は基礎練習で残りの15分が曲練習でも十分です。


周りが曲練習を始めると「私もそろそろやらないとまずいな~」とか「あ~楽しそう」なんて思っちゃいますが、長~い目で見たとき、つられて曲練習を始めてしまうよりもジッと地味な基礎練習を続けていた方が最終的にはその選択をしたあなたの方が技術は伸びます。


初心者は別として、ある程度基礎が充実してくると曲なんてすぐ吹けるようになりますからね。特にミュージックエイトなんかは初見でも5分あれば十分です。


とにかく、日頃から基礎を充実させておくということはとっても大切なことなんです。


余談ですが、コンクールなんかはいかに曲を仕上げてくるかで結果が決まると思ってる人もいるかもしれませんが、ちょっと違いますよ。大切なのはいかに上質な基礎(土台)を築いてきたかです。まぁいろんな要素で賞が決まりますから、基礎さえやっておけば大丈夫さ!ってこともないんですが・・・。

いかに曲を仕上げてるくか=いかに上質な基礎を築いてきたか

とにかく!基礎練習は大事なのです。


ここまで読んで気づかれた方もいると思いますが、ではどうやって基礎という名の土台を丈夫につくるかが重要になってきますね。


考えうるだけのあらゆるバリエーションの基礎練習をしても、曲になって初めてみる音の連なりやフレーズというものは必ずあります。音楽は無限ですから。それでもできる限りいろんなパターンに対応できるような基礎練習のメニューを考えてみましょう。


いろんなパターンの練習をしていないと、このようになります以下。


例えば5連符の練習。
5連符っていうのはあまり頻繁に出てくるものではありませんね(パートにもよりますが)。だからという理由で基礎練習で5連符をやっていないという人もいるでしょう。しかしですね、普段から5連符をやっていないと、いざ5連符のある曲に出会ったとき、まずは5連符に慣れることから始まってしまうんです。初心者の頃は音源を聴いて何となくそれ通りに吹くという風になりがちですから5連符も然り、均等に5つの音が吹けていないということにもなりやすいです。


ですから幅広いメニューをこなしておくことは大切ですね。

●おわりに

具体的な練習法はパートによってもまた人によっても違ってきますから、これ!というものはありませんが、全パートロングトーンは絶対間違いありません。


この記事を読む前は「なに!?効率的な練習法やて!?」と胸を弾ませた方もいるかもしれませんが、要約すると基礎練習に多くの時間を割くということです。もっと革新的なものを期待されたかもしれませんが、楽器の腕が上達するのに近道なんてありません。

逆に「●●をすればすぐに上達します!!」なんて情報があったら胡散臭いですよね。


基礎を徹底して磨いてどんな曲がきてもさらっと吹けるように頑張ってみてください
また、楽器を始めて最初の頃は、曲を吹くことに慣れるというのも大切ですから、いい塩梅の時間配分でやってみてください。

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