ソロが恐い人へ

ソロが恐い人へ

ソロとは、独奏のことですね。文字通り、独りで奏でます。楽譜には"solo"と示されていますね。たまに1playerとも書かれてます。

これもオススメ→soloの時に周りの奏者が注意すべきこと

一人で吹くことに対するとらえ方って人それぞれだと思います。「誰に合わせることもなく、自分の思うようにのびのびと吹ける!あ~うれしいっ!」という人から「一人で吹くなんて・・・↓誰も一緒に吹いてくれないんでしょ?そんな恐ろしいこと出来ないよ・・・。」という人までざまざまでしょう。


まぁ基本的にsoloってそれだけの技量を持った人がやりますから、ソロに恐怖心を持っている人がやることは少ないと思います。


が、全然吹けないのにそれでもメンバーの中では自分が一番マシだから吹かされることになってしまったり、ソロを吹くはずの人が本番の日に急に休みになったことで急遽吹くことになったり等、恐怖心を抱きながら演奏にのぞむシチュエーションも考えられます。


そうなったらゾッとしますね。どうにかして乗り切らないといけません。


ちなみに私はソロが大好き。新しく楽譜を渡されたらまず最初にソロがあるかどうかを調べます(笑)


では記事へ。

ある程度吹けるようになってソロも難なくこなせるようになると、「このソロでまた私はレベルアップするぞ!」とか思うこともなく淡々と過ぎていくんですが最初の頃はとにかく緊張の嵐ですね。(そんなこと思う人いないかもしれませんが)


でもソロは何と言っても上達するいい機会です。チューバの人からしたらうらやましい限りですからね。


ソロが恐い原因っていくつか考えられます。


①どう頑張っても楽譜通り吹けない

②ひとりになると途端に緊張して実力を出せない

③失敗する


こんなところでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。

①どう頑張っても楽譜通り吹けない

これはつまり技術が追い付いていないということです。指が回らないとか跳躍ができないとかハイトーンが出ないなどがありますね。


悔しいですが最初から吹けないとわかっているならわざわざ舞台で恥をさらしにいくことはありません。自分が吹けるレベルまでアレンジしましょうか。音をいくつか減らすとかスラーのところでもタンギングするとか1オクターブ下げるなどができます。


有名な曲の場合は使いづらい方法ですので、やはり死ぬ気で練習するのがいいように思います。曲の一部分が自分ひとりに任されるわけですからね。


やるとしてもあまり不自然になってはいけませんから、人に聴いてもらって確認しておきましょう。


プライドが高い人は許せないかもしれませんが、これでこの問題は解決です♪



・・・。・・・。


いや、やっぱりこんなのは邪道です!死に物狂いで練習して本番に臨むからいいんですよね。

私の本音はそんな吹けもしない楽譜に果敢に挑んで悔しい経験も積んで上達してほしいというところです。

②ひとりになると途端に緊張して実力を出せない

問題はこれですよね。いくら練習をして完璧に仕上げても緊張という魔物が見事に邪魔をしてくれます。

これはもう緊張を受け入れるしかありません。私が中学のころの数学の先生(ちなみにサッカー部の顧問)が言ってたのですが、緊張はいろんな本番をこなすなかで50:50の割合、つまり半々で起きる(緊張する)のが一番実力を発揮できるらしいです。


この話が本当かどうかは置いておいて、つまりは緊張も実力を発揮するために必要なものと捉えるんですね。だから緊張を受け入れるんです。緊張に感謝♪


たくさんの舞台で演奏すると、緊張する本番と緊張しない本番があると思います。それはなにか条件付けがあるものではなく、なんとなくですかね。細かく見ていくと自分の体調や精神状態、舞台の環境、お客さんの数・傾向、本番に至るまでの他人とのコミュニケーションなど挙げだしたらキリがないでしょうけど、いろんな要素よって緊張するときとしないときの両方があります。


基本的に緊張するしないは自分で管理できることではありませんから、どんな状況も受け入れる気持ちでいましょう。

どんな完璧な準備をしてもするときはします。そうやっていろんな舞台を経験して成長していきますから、受け入れてやっていきましょう。

③失敗する

ソロで失敗するといったらそれはおそらく緊張が誘発するんでしょうね。演奏中の失敗の原因なんていちいち分析しませんが、ソロで失敗した場合は緊張による場合が多いように思います。


これも②と同じでするときはするんです。もう仕方ないと思ってあきらめましょう。


なんの解決にもなりませんが、失敗も込みで自分の実力ですから、ソロは自分の成長具合を知るいい機会でもあります。


ただ、やはり「失敗したらどうしよう・・・」とかは考えない方がいいですね。引き寄せの法則によって関心のあることが引き寄せられてしまいますから。

●ソロの直前の心構え

私が見てきた中では普段はふつーに吹いてるのにソロになると明らかに気おくれしている人がいました、「独りで吹く」ということにビビッている様子が音に乗って伝わってきました。

ソロの直前まで来たらもうどこにも逃げられませんから、「私は世界で一番うまいんだ!」「プロより上手い!だから私はできる!」と言い聞かせて自信をもって吹きましょう。



リラックスして頑張ってください。成功したら自信につながりますし、演奏することがまたさらに好きになります♪

~番外編~

最後のハイトーンの伸ばしがどうしても続かない!(金管の話)

という場合。

音が消えてしまった後も吹きなおした方がいいのか、伸ばせるところまで伸ばしたら終わりにするのがいいのか。



答えは後者です。これ、ハイトーンというのもひとつのポイントで、吹きなおしたからといってまたちゃんと当たるとは限らないんですよね。吹きなおすこと自体不細工ですし、そこではずしたらもっと不細工です。

曲にもよるので一概には言い切れませんが、わざわざ吹きなおして失敗する恐れがあるなら冒険はやめましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑ PAGE TOP