やりたい楽器(パート)が決まらない人へ
新入部員の担当パートが決まるときの流れってだいたい試奏して希望を出して━━━━・・・はい決まり、みたいな流れだと思います。
でも、一通り吹いて叩いてしてみても自分がどの楽器をやりたいのかわからない、って人もきっといますよね。
そんな方の少しだけアドバイスをしますね。以下より。
●まず、何基準で考えるか
やりたい楽器が決まらない・わからない、となればどうしてもある種強引に決めるようになってしまいます。とはいえ後悔はしたくないもの。
この担当パートを決めるというイベントはおそらく中学1年生か高校1年生の時に起こりますよね。ですから、これまで生きてきた13年ないしは16年の経験から何視点で選択するかをまずは決めて欲しいところです。
パッと思い浮かぶのが
・将来を見据えて決める
・誰とやるかで決める
・音色・音域で決める
・いかにモテるかで決める
くらいでしょうか。
一つずつ解説しますね。
●将来を見据えて決める
楽器を決める段階ではこれからの人生でいつまで吹奏楽をやっていくのか、というのは全くわからないでしょうけど、ある程度のめり込んでいくといつか親に強請(ねだ)ってMY楽器を購入する日が来ます。親に強請らずとも自分でお金を貯めて買う日が来るかもしれませんね。
そうなると、その楽器の値段や練習に行く時の持ち運び手段、メンテナンスにかかる費用など考えることが色々とあります。
クラブ活動をしているときは楽器は基本的に部の所有物ですから、特段困ることはないかもしれませんが、大人になって市民楽団に入ったとき、楽器が個人の所有物となったときパートによってはいろいろと問題が出てくるかもしれません。
そういう意味で言っておくと、楽器は大きいものより小さいものの方が楽です。チューバやコントラバスにすると購入するだけでも莫大な費用がかかりますし、とにかく持ち運びが大変です。その点フルートやクラリネットはカバンに入るサイズですからね、体力に自信がない人は大きい楽器は避けるのがいいかと・・・まっ大きい楽器やってると嫌でも体力つきますけどね(;´д`)
それから、木管と金管でも大きく違う点があります。それはマウスピースの部分です。
金管のは↓こんなの。一度買えばずっと使える。
木管は↓こんなの。
↑を↓に装着して演奏します。↓は装着した図。リードじゃない部分はリガチャーとか言うらしい・・・。
で、このリードっていう木の板は消耗品なんですよね。つまりしょっちゅう金がかかるわけです(´Д`;)私は木管の人間ではないので詳しくないのですが、ひと箱10個入りで売られててしかも当たり外れがあるんだとか・・・。
ちなみにダブルリード(オーボエやファゴット)っていうのもあってこっちはもっとお金がかかります。詳しくはあなたの先輩に聞いてみましょう。
で、金がかかると言いましたが、フルートだけは対象外で、口を付ける部分が↓こうなっていますから、一度買えば当分買い換えることはありません。
というわけで、お金は金管より木管の方がかかるのかな・・・?
いろいろ言いましたけど、楽器を決めるときに将来のことまで考えて決めることはないと思います(^_^;)
●誰とやるかで決める
やりたい楽器がわからないとなれば、人で決めるのもアリです!つまり先輩ですよね。私が楽器を決める頃は自分でも知らず知らずのうちに先輩の存在が楽器選択の判断基準に入っていました。
「チューバは○○先輩がいるから楽しいと思うけど、楽器にあまり魅力を感じないしなぁ・・・」
とか
「トランペットも悪くないけど、○○先輩か・・・上手くやっていけるかなぁ・・・」
とか
「サックスは楽器にも魅力感じるし、先輩もいい人ばかりだし・・・これは天下とったな」
・・・みたいな、いろいろ思っていました。やっぱり先輩に教えていただくわけですから、その人とフィーリングが合うかどうか、というのも大切だと思います。それに合わなくてもそれはそれで人付き合いを学ぶ機会になりますし、あなたが3年生になる頃にはもういませんから、判断基準に入れてみるのもアリかと思います。
お仕事でもよく聞く言葉ですけど、
「大事なのはなにをやるかよりも誰とやるか」
です。
●音色・音域で決める
これが決まってたら苦労しないって話かもしれませんが、音色や音域で決めてしまうのもいいでしょう。それもわからないって方もいるかもしれませんが、なんでもいいですから一曲聞いてみた時に一番印象に残った音で決めるのもいいかもしれません。
「こんなメロディ吹けたらかっこいいだろな」
とか
「ここの後ろで支えてる感じがたまらない」
とか自分の直感的な感想を頼りにパートを決めるのもおすすめです。
●いかにモテるかで決める
これは男子に多いんですけど、実際に「モテると思ったから」という動機でパーカッションに入る奴はいますよね(^_^;)ベースも。
女の子でもフルートとかサックスはとても様になると思います。
でもこれはあまり気にしなくていいかな。楽器が嫌になったときこの動機で選んだことを後悔するかもしれませんし(笑)
●おわりに
正直、やりたい楽器が決まらない・分からないって人はあまりいないと思いますけど、悩んだ時の参考にもしてもらえればと思います。
どの楽器になってもきっと楽しめるでしょう。よき吹奏楽ライフを送ってください!