吹奏楽部への入部を迷っている人へ(背中押す編)

吹奏楽部への入部を迷っている人へ(背中押す編)

吹奏楽部へ入部しようか、迷っている人は期待とともに不安も大きいと思います。

ちゃんと楽器を吹けるようになるのか?先輩たちみたいに舞台で輝けるのか?卒部/引退まで続けられるだろうか?顧問の先生怖くないかな?先輩に目つけられたらどうしよう・・・。今やりたい楽器あるけど、希望通り選ばれるかな・・・?馬の合わない部員がいたら嫌だな・・・。などなど、色々と不安なことがあるでしょう!

というわけで、そんな迷っている人へ


背中押しちゃいます!!

●大丈夫!

いろいろ不安はお持ちでしょうけど、正直これしか言えないんですよね。大丈夫、としか。

↑上記の前置きに書いたようなことはどれも入ってみないと分からないですし、実際に目にするものも人によって違うでしょう。

というわけで、吹奏楽部に入部するメリット、「吹奏楽部入って良かったなぁ・・・ヽ(*´∀`)ノ」という体験談をつらつらと紹介します。

●音楽に触れられる。

吹奏楽部なんですから当たり前なんですけど、まずはこれですよね。音楽に触れられます。

入部から卒部/引退までに人前で演奏する機会というのは何度もあるわけですが、その一つ一つの舞台や曲が思い出になります。この辺が運動部とは大きく異なるかな、と個人的には思っておりまして、いろんな曲を演奏するということはいろんな作曲家に出会うということです。

作曲家とか言い出すと話が難しくなりそうですが、なが~い歴史の中でたくさんの人によって支えられてきた音楽をまた紡いでいくわけです。いろんな本を読むとその分だけ著者と対話ができると言いますが、それと同じでいろんな曲を吹いた分だけ多数の作曲家の意思や思いに触れ、あなたの感受性も増すでしょう。
中学や高校で身につけた知識や感覚というのは後の人生で必ず役にたつ時がきます。意識的にでも無意識的にでもいつか必ずきます。




基礎がしっかりしていたらどんな曲も吹けるはずですが、それでもしっかりと長い時間をかけないと綺麗に吹けるようにならなかったり、どこかぎこちない演奏になったりします。さらに人と合わせるとなると個人練習とは違った難しさも出てきます。

大変ですが、↑これが吹奏楽の醍醐味なんですよね。どんな練習方法が最も効率的か?効果的か?と考えるのが楽しいです。



ほんと、楽しいんです。



まーここで語ってもやはり実際に楽器を持って演奏してもらわないと伝わりきらないですね!では次!

●誰もが輝ける

吹奏楽部に入ると、特別な事情がないかぎり一人1パートに所属するわけですが、楽器を吹く姿っていうのはそれはもう輝いてますよ。半端ないです(笑)

私が高校のころ、パッとしない感じの後輩が入ってきまして、サックスになりましたが、しっかり練習を重ねてソロを吹けるまでになった頃には入部時の面影はなかったです。

入部前って変にいろいろ考えるでしょうし、その過程で「私みたいなやつが/俺みたいなやつが吹奏楽部入っちゃっていいの!?」って人もいるかもしれませんが、そういう人こそ入るべきです!!


たぶん伝わりきらないでしょうけど、楽器を吹いて/叩いている姿っていうのは本当に魅力的で、惚れ惚れしてしまいます。すごくかっこいいんですよね。もしかしたら中学生や高校生だからっていうのもあるのかもしれません。こういう言い方は良くないかもしれませんが、中学生も高校生もまだまだ子どもじゃないですか。ちゃらんぽらんじゃないですか。生まれて十数年じゃないですか。まだ自分の生き方を自分で選択できないじゃないですか。カラダも心も未発達じゃないですか。

でもそんな子達が( ー`дー´)キリッっと楽器を構えて奏でる姿っていうのはなんだか元気をもらえますし、明日からも生きていこう!ってなるんですよね、少なくとも私は。↑に「お前らはまだまだ」的なことを書きましたが、だからこそできることがあるんですわ。中高生って可能性を体現したような存在ですから、こっちも見ててワクワクする部分もあるのでしょう。


まっ何が言いたいかと申しますと、吹奏楽部に入ったら




人を感動させられるよ!




ってことです。

あなたが輝くことで人が感動する、これサイコーです(笑)

●音楽以外でも代え難い経験がたくさんできる

吹奏楽部では音楽から学んだり感じ取ったりするだけじゃなく、その他にもいろんな経験ができます。

吹奏楽部員に大切にしてほしい経験や瞬間、感覚ってたくさんあるんですよね。以下。

舞台袖の雰囲気。舞台上から見えるたくさんのお客さん。依頼演奏の際に訪問先の人と交わす挨拶。幼稚園で演奏させてもらったあとに園児たちと遊ぶ時間。楽器運搬でトラックの運転手さんに頭を下げて見送った後のやれやれ感。顧問に怒鳴られた後すぐに練習するのかと思いきや、まずはみんなでひたすら愚痴る流れ。差し入れをくれた保護者にお礼を言うこと。コンクールの結果に涙を流すこと。楽器を落としてしまった時の形容し難い悲壮感。屋外で演奏の際、風で楽譜が飛んでいってしまうこと。本番の衣装を忘れてしまうこと。第一希望の楽器に選ばれなかった時の悲しみ。希望外の楽器の良さがわかってきた時の喜び。嫌々舞台で踊らされること。朝練にて人知れず練習すること。先輩を追い抜くこと。後輩に追い抜かれること。本番で音を外した時の焦り。クラブ外の友達にコンサートの宣伝をすること。いざ来てくれたら照れてしまうこと。お客さんの少なさにがっかりすること。本番を終えて家に帰った時の保護者からの「おつかれさん」のねぎらいの言葉。舞台で緊張しすぎて唇がぷるぷる震えてしまうこと。頑張って練習してたのに、「今、会議中だから」と言われ渋々練習場所を変えること。先輩の卒部に涙すること。本番後の打ち上げ。練習に遅刻してみんなに謝ること。司会でセリフを忘れてしまい、堂々とカンペを出すこと。部内恋愛。内緒で他パートの楽器を吹かせてもらうこと。メトロノームを落とした時の絶望感。ネジが機能しなくなった譜面台。楽譜に練習で言われたことを細かくメモすること。そのメモを見て練習した気になること。ホール練習にウキウキすること。リハーサルで全体の流れのミスが発覚すること。他団体と合同演奏すること。本番の日に限って風邪をひくこと。夏の楽器運搬。冬の楽器運搬。協力してひな壇を作ること。本番直前、「とりあえず自分の椅子に座ってー」「譜面台ない人は手挙げてー」に従うこと。演奏終了後、安心しきって自分だけ立ち上がるのが遅れること。朝練頑張った分授業中寝てしまうこと。授業中寝てしまった結果、成績が落ちること。成績が落ちた結果、親に指摘され文武両道を真剣に考えることを余儀なくされる状況。楽器紹介の司会で緊張すること。携帯電話で明日の練習予定を共有すること。セミハードケースを得意げに背負うこと。顧問の本番の衣装にケチをつけること。リード代の高さを嘆くこと。その横で金管楽器で良かったと思うこと。真剣にマレットを選ぶこと。本番前の空き時間に仲間とふざけあうこと。コンクール結果発表前のドキドキ感。困ったときは助けを求めること。クラブをやめたくなった時のもやもや感。一緒に演奏した仲間が一生の友になること。卒部/引退したとき、保護者にしっかりとお礼を言うこと。みんなで顧問の先生へのお礼を考えること。



・・・と、まぁ他にもあるんですけどホント音楽だけじゃないんです。吹奏楽部はいろんなことができるんです。くだらないことも大切なこともしっかりと味わってほしい。いや、味わうべきです!

●吹奏楽部入ってて良かった体験談。

ここまでは、実際に入部してから卒部までの話をしましたが、ここからは卒部後や大人になってから、「吹奏楽部入ってて良かった」と思ったことを話します。


大きく言うとたった一つなんですけど、共通点を見つけやすいってことです。

高校を出て進学なり就職なりすると、必ず知らない人と知り合う場面に遭遇します。そんなときにどうやって距離を縮めるかっていうのが大事なわけですが、吹奏楽は人口が多いので、「え!?私も吹奏楽部だったんですよ~」ということが起こりやすいです。


これ、今のうちは実感わかないでしょうけど、初対面の人とスっと会話ができるっていうのは本当に本当に大切なスキルです。ですから、そんな積極的にいけない性格であっても吹奏楽部に入部しておくのは共通点になりやすいので、オススメですね。

これのすごいところは両方が必ずしも吹奏楽部出身じゃなくていいということなんですよ。実際に私が体験したんですけど、一人で居酒屋行ったんですね。カウンターに通されてアルバイトの女子大生と話してて「吹奏楽部だったんですよ」というと、「え!?そうなんですか!?実は私の妹が吹奏楽やってます」って話になって、しかもよくよく聞いてみると笑ってこらえてでも取り上げられたことがあるくらい有名な高校で、そこから打ち解けていろいろ話せましたね。

要はきっかけなんですわ。吹奏楽の話をすることが目的じゃなくて、打ち解ける際のきっかけです。それだけ?って感じしますけど、それが大事なんです。

それに、芸術分野に視野が広がるという意味でも吹奏楽部に入っておくのはいいことだと思います。大人になったらお金がありますから、いろんな舞台の鑑賞に行けますからね~~♪

●おわりに

も~~~~入るしかないですよね!ここまで聞くと!

というわけで、入ってください!入部してください!素敵な吹奏楽ライフを過ごしてください!

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