クラブを辞めたい部員に「休部」という選択肢を!
毎日、「吹奏楽部 辞めたい」系のキーワードで当サイトに訪れる人はたくさんいます。
それだけ、心身ともに疲労している生徒さんがたくさんおられるのでしょう。
●クラブ活動は社会性を見つけるためというのなら・・・
クラブ活動の目的っていろいろあると思うんですけど、ほとんどの団体に共通するのが、社会性を身に付けるということだと思います。
で、これはザックリ言うと社会で生きていける力を養うということでいいと思います。
その中で「クラブを続けるのがしんどい・・・」と悩むわけですから、社会性を身に付けるという目的と照らし合わせると、とってもいい傾向なんですね。
悩んでいる時に人は伸びるとか言いますし、まさに伸びているわけです。
ただ、しっかり伸びるには周りの手助けや環境も欠かせません。
実際の企業でも出勤が困難になった時にとることのできる手段がありますよね。
それと同じことをクラブでもしてみませんか?
●休職があるのなら休部があってもいいでしょう
社会で働いている方々の中には事故や心身の病気等で休職される方がいます。最近はうつ病が原因で診断書をもらい休職するという流れも多いと聞きますが、これは学校のクラブ活動にも適用できないでしょうか。
頑張りすぎた結果、自分が壊れてしまっては意味がありません。そういう時は心身が整うまで休ませてあげて、また元気になったらクラブに復帰するというのもアリだと思います。
ひとり抜けたらその穴埋めが大変ですが、ぶっちゃけるとその大変な穴埋めをヒーヒー言いながらした方がいいんですよ。それも大きくいうところも社会性を身に付けるの一つですから。
●「クラブやめたい」で悩まない雰囲気・環境づくりを!
本当に「吹奏楽部 辞めたい」でここに来る方は多いです。それ自体が悲観すべきことなのかどうかは判断しかねますが、検索窓にたくさんの人がそのキーワードを入れているという事実は否定のしようがないと思います。
というわけで、しんどくなったら休部できる制度があるというのを周知しておくのはいかがでしょうか。
こうやって勧めると
「周知!?馬鹿言ってんじゃないよ!クラブ活動ごときで休部なんてさせてたら社会で生きていけないよ!」
なんて言う人もいるかもしれませんが、私から言わせてもらうとそんなのは戯言以外の何物でもないです。
本人が苦しんでる時は休ませてあげたらいいんです。わざわざ無理して続けさせて社会への不安を募らせたり、将来に希望が持てなくなるようでは本末転倒ですから。
・・・とは言うものの、この手の問題はケースバイケースですね。ただのサボりぐせのある人に「休部したい」と言われても「はい、どうぞ」と言えるかというとわかりませんし。
詳細な判断は難しいですが、休部という選択肢も入れてみてはどうでしょう。
●おわりに
本当は「辞めたくなる可能性があることを前提として休部もアリ」なんてルールはない方がいいと思うんですけど、いくら音楽が楽しくても人間関係の疲れから辛く、しんどくなることは全国どこでもありえますから、必要と感じるようでしたら、考えてみてください。
全国の吹奏楽部員の皆様が幸せにクラブ活動できることを祈っております。