いじめに悩んでいる人へ
今は2012年の11月3日です。ここのところ、いじめに関するニュースや記事を見ない日はないくらい学校のいじめ問題が取り上げられるようになりました。
これまでにいじめで自殺した生徒の中には吹奏楽部の子もいたようで、大変悲しく思います。
私も中学生の頃、いじめが原因で少しの間、学校にいけない時期がありました。
今の中高生の子達は、いじめについて考える機会が多い環境で生きていることと思います。私も思うところがありますので、この記事を作りました。では。
●3つの立場に向けて
この記事では
・いじめている人へ
・いじめられている人へ
・いじめられている人を助けたい人へ
の3つでお送りします。
●いじめている人へ
まずは、いじめをやめてください。あなたがいじめをすることで苦しみ悲しんでいる人がいます。それはいじめられている本人もそうですし、その周りの人間もです。もしかしたらあなたの周囲の人間もあなたの行為をよく思っていないかもしれません。
いじめられる方が悪いという意見を聞くこともありますが、それは絶対間違いです。いじめる人間がいなければいじめられる人間も存在しないわけで、被害者が悪いということはありません。
この「いじめている人へ」の項でいくら「いじめをやめてください」と言っても効果がないことは百も承知です。効果があるなら、とっくにいじめはなくなっているでしょうからね。
人に危害を加えたり、引きこもったりする原因は深層心理の「怒り」にあると聞いたことがあります。つまり、いじめをしているあなたもある意味では被害者でありその怒りを間違った対象にぶつけていることになります。
悪い行いというのは必ず時を超えて形を変えて自分に返ってきますから、早いうちにやめてはどうでしょう。まずは自分のココロと向き合うことが大切です。スクールカウンセラーや信頼できる先生などに胸のうちを話すのがいいです。
いじめが発展した結果、逮捕される生徒も出てきているようですから、即刻やめてほしいのですが、ひとつだけ覚えておいて欲しいのです。
私も分かったような口をきける立場ではありませんが、今の日本が歪んでるなというのは感じます。社会のしわ寄せが学校にいってしまっており、その結果としていじめが起こっているとも言えるのです。
いじめをするあなたは悪いですが、もともとは何も悪くないんです。なにも悪くない自分を大切にして欲しいです。人を大切にすると自分も人から大切にされます。
●いじめられている人へ
クラスでいじめられているのか、クラブでいじめられているのか分かりませんが、辛いことには変わりありませんね。
私が言えることはただ一つです。すぐに安全なところに避難してください。安全なところが家庭なら毎日家にいればいいですし、学校の保健室ならそれでもいいです。とにかく、自分に危害の及ばない、安心できる場所に逃げてください。
毎日みんなと同じように学校に通い、同じように授業を受けることは大切です。が、それは心が安心した状態で行えるという大前提があって初めて言えることであって、そうじゃないならそんなのは重要でもなんでもありません。
大人になってから気づきましたが、毎日学校に通うなんて大事でもなんでもないですよ。不登校になったけど、社会人として働いている人も知っていますし、そうじゃなくとも私の周りの不登校経験者は今もしっかりと生きています。
そうです。大切なのは生きることであって、毎日学校に通うことでもなければいい大学に入っていい会社に入社することでもありません。
とにかく安全なところに避難してください。学校なんて行かなくてもいいです。
どうしてこの避難を推すかというとですね。私は中学のころいじめに耐えて耐えて耐えて学校に通い続ける中で、「もういつ死んだっていい・・・」と死ぬことばかり考えるようになっていました。そうした心のクセってなかなか消えるものではなくて、だんだん安定していってもふとしたときに急にその思いが蘇ってきたりするんです。
その思いに自分が侵食されてしまいます。そうならないうちに安全なところに避難して自分を取り戻してください。
くどいようですが、生きていく上で大事なのは毎日学校に通うのでも、いじめに耐えるのでもありません。
生きることは楽しい!この世界は楽しいことで満ちている!
という価値観を身につけることです。
私個人の話ですが、私はクラスでいじめられてて、クラブの時間が唯一の救いでした。クラスでは辛くても楽器を吹いてる時間に救われたからこそ、少しの間不登校になってもまた通うことができました。
●いじめられている人を助けたい人へ
きっとこういう人はいると思います。「知っていたけど、なにもできなかった・・・」という人もいたのをニュースで知りましたからね。
「いじめられている人へ」同様にまずは安全な環境へ非難するよう促しましょう。このとき注意すべきはその子が心を開いてくれるかどうかです。
いじめが進み、だんだん心が弱ってくると人に対して心を開かなくなってきますから、そこの見極めは重要です。その子の性格によるところもありますので、ケースバイケースですが、無理に頑張らせたりしないように注意しましょう。
「いじめられている子を助けようとすると標的にされてしまう・・・」という不安もあるかもしれません。誰もいない二人きりのときに話を聞いてあげるなど、自分の身も守りながら動いてみてはいかがでしょうか。
●おわりに
今回は重い内容でしたが、今の小・中・高校生は本当に大変な環境の中で学校生活を送っていると思います。いじめが起こっているとしたら、そこは言い表すことのできない混沌とした雰囲気の教室かもしれません。
わたしのような1個人にはなにもできることはないかもしれませんが、あなたに少しでも気持ちを楽にして生きて欲しいと思っています。
だから、このようなホームページを運営しているわけでもあります。小さな悩みでも解決するお手伝いができたらなぁ、という思いです。
ありがとうございました。