歌詞をつけるやり方

歌詞をつけるやり方

2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ祝典行進曲「ライジング・サン」の歌詞を考えてみたんですが、どちらかというと、他人が作った歌詞より歌詞をつけるやり方を知りたいですよね。

そうしたら自分たちでオリジナルの歌詞を作って練習に取り入れるってこともできますし。
需要あるかわからないですが、私がやった歌詞をつけるやり方をご紹介しますね。

●手順

まずは手順です。

①字数の確認
②テーマを決める
③テーマに沿った単語・言葉を挙げていく
④練習番号ごとに聴いた印象をメモしていく
⑤各フレーズに実際に歌詞をつける

こんな感じでやったんで、解説しますね。

①字数の確認

私も全くわからない状態から始めたので、まずは字数の確認をしてみました。各場面に何文字入るか、ということなんですが、


   

こんな感じにやったんですね。各フレーズに何文字入るかというのをリサーチしました。

Aは私オリジナルの区分け記号で、(A)とかあるのが、ライジングサンの本当の練習番号です。

で、あとになって気付くのですが、このリサーチははっきり言って・・・


無意味でした(笑)

なら、教えるなって思われたかもしれませんが、まぁ私には無意味でも意味のある人もいるかもしれないということで、勘弁してください。

②テーマを決める

ここからが本題ですね。まずはテーマを決めます。

祝典行進曲「ライジング・サン」の場合、作曲者の方が曲のイメージを公にされていたので、それをそのまま使わせていただきました。

詳しくは祝典行進曲「ライジング・サン」の歌詞考えてみた

歌詞を考える際に使っていたwordには次のようなメモをしていました。

・きっかけは3月11日の東日本大震災
・深い悲しみを励まし元気の出る曲に
・「光輝け希望の空」←もとになった曲(祝典行進曲に書き直される)
・入退場の際に演奏されることを想定した曲
・朝日のように明るく爽やかに、かつ力強く大胆に、というイメージ
・奏者、聴衆それぞれの輝く未来へのエールを送るとなれ
・RISING:昇る、上がる、日が出る、SANと合わせて朝日、太陽の意味
・冒頭のGRANDIOSO:堂々と、おおらかに、威厳のある

③テーマに沿った単語・言葉を挙げていく

私の場合は上記のメモに沿って

サンサン、いきいき、晴れ渡る、雲一つない、ハゲ頭の如く、美しい、輝いて、勇気、希望、これから、未来、他校にもエールを、滑走路となって、溢れ出る、飛び立て、支え合い、奇跡、命、光のシャワー、眩しい、清々しい、初々しい、パワー、約束、始まり

こんなのをメモしました。歌詞に使いそうな言葉を挙げていくんですね。実際には使わない単語もありますが、この段階では頭を柔軟にして思い浮かぶものをどんどん書いていけばいいです。

④練習番号ごとに聴いた印象をメモしていく

この段階では実際に曲を聴きます。そして感じたことをメモしていきます。

私の場合は

冒頭:みなぎるエネルギー、始まりを告げる音・光・生命の誕生

A:生命の息吹、始まり、進んでいく、これからへの期待を含んで、喜び、呼吸が聞こえる

B:どんどんと満ちていく様、さらにエネルギーを増して突き進んでいく、いろんな生命を尊重しあい、また讃え合う様。喜び、屈伸、跳躍、元気

C:力強く大地が鳴る、生い茂る、小鳥も忘れないでとさえずる

D:さらにエネルギーは絶えず増え続ける、一丸となって、楽しく、笑い合おう!

E:静かに、落ち着いて、ささやくように歌う、ここまで気付いたものを分かち合う、共有の喜び

F:平和を満喫する、いつまでもこれが続けばいいのになぁ・・・

G:力強く守る、弱い者も強い者もすべて揃っての自然。そうして生きていった先で見えた景色へと続く

H:再生

I:繁栄

J:バトンを次へつなぐ


こんな具合でした。なんか恥ずかしいですね。

⑤各フレーズに実際に歌詞をつける

あとは歌詞をつけていくだけです。ここまでで揃えた材料がありますから、それを上手に使って納得のいく歌詞をつけてみましょう。

●おわりに

全然参考にならないと思いますが、困ったときに情報がないよりはマシでしょうか。

演奏がより楽しくなるような歌詞を皆で考えられるといいですね(* ̄∇ ̄*)

作詞の勉強本 「目線」と「発想」の拡大が共感を生む物語を描き出す鍵となる

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑ PAGE TOP